【日本の香りの女王】落葉低木「クロモジ」とは

広葉樹

クロモジについてお話ししたいと思います。クロモジは、日本原産の常緑樹で、クスノキ科に属する植物です。古くから、木材や薬用、香料として利用されており、現在でも多くの用途に使われています。

【クロモジの特徴】

クロモジは関東以西に分布し、早春に花を咲かせます。クロモジは、高さ20m以上にも成長することがありますが、多くは10m程度の低木として生育します。葉は深緑色で、葉柄が短く、丸みを帯びた楕円形の形をしています。直径数センチの、白色の花を複数咲かせます。果実は径2cm程度の実をつけ、熟すると暗紫色になります。

また変種や類似種が数多く存在しているのも特徴として挙げられます。

【クロモジの用途】

クロモジの材はつまようじとして有名。蒸留油は香料として利用されており、石鹸やシャンプーなどにも使われています。薬効としては肩こりや腰痛の入浴剤になったりします。

クロモジは、薬用や香料などに利用されることが多く、その主成分はリナロールです。
さらに、クロモジには、薬効成分が含まれており、肌荒れやアトピー性皮膚炎、虫刺され、切り傷、火傷などの治療にも効果があるとされています。また、蚊やハエを寄せ付けない効果もあるため、防虫剤としても使用されています。クロモジの薬効成分は、主にクロモジンという成分で、抗炎症作用や抗菌作用、抗アレルギー作用があります。

1970年ごろまでは採油されて輸出も行われていた。
近年のアロマブームなどで人気が再燃してきています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました