【日本初】岡山西粟倉村が再生可能エネルギー「百森でんき」をふるさと納税の返礼品に

企業研究

岡山県西粟倉村が、脱炭素化に向けての新たな取り組みを発表しました。この取り組みは、村内の第二水力発電施設「みおり」によって生成される100%再生可能エネルギー「百森でんき」を、ふるさと納税の返礼品として日本で初めて提供するものです。

岡山県西粟倉村、100%再エネ電力「百森でんき」をふるさと納税返礼品に

はじめに

西粟倉村は、村内にある小水力発電施設「みおり」を用いて生産される再エネ100%の電力を、ふるさと納税の返礼品として取り扱いを開始しました。利用者は、日常的に電気を使うだけでCO2削減に寄与でき、実質負担額2,000円で電気代割引も受けられます。

電気をふるさと納税の返礼品にすることは日本で初めての取り組みであり。百森でんきは、特定の新電力と契約をすることで、ふるさと納税の返礼分月々の電気料金が割引されるという仕組みです。


3万円の寄付✖️返礼品原価3割=月々3千円の電気料金の割引✖️3ヶ月=9千円

西粟倉村ふるさとチョイスページから引用

詳しくはこちら(百森でんきHP)

脱炭素の効果

この革新的な取り組みは、家庭での再エネ利用を通じて年間約1.8トンのCO2削減を見込んでおり、西粟倉村の脱炭素な村づくりへの一歩となります。

百森でんきHPから引用
百森でんきHPから引用

お申し込みはこちら(外部リンク)

新たな視点

この取り組みは、電気というのは現代における必需品であること、地域資源が少ない自治体でも提供可能であることを考えるととても良いアプローチであり、地方自治体が地域資源を活用して環境保護と経済発展の両立を目指すモデルケースとなり得ます。再生可能エネルギーの地域への還元という発想は、他の自治体にも影響を与える可能性があります。

一方で電気というサービスではあまり付加価値や差別化が狙えない分、ストーリーづけをするなどの施策を行っていく必要もありそうです。

今後も西粟倉村の同行を参考にしていきたいですね。

西粟倉村について

西粟倉村の約90%は森林で、地域経済は主に林業に依存しています。近年それらの森林資源をを用いて林業だけでなく地域振興において独自の取り組みを進めてきました。昭和41年から村内に存在する小水力発電は、地域の豊かな水資源を活用した取り組みです。この「百森でんき」は、地域の再生可能エネルギーを地域資源と捉え、地域の脱炭素化と経済活性化の両面で貢献することを目指します。

参考:西粟倉村 100年の森林構想

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